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ステンレス鋼の種類

Oct 29, 2024

オーステナイト系ステンレス鋼。

マトリックスは主に面心立方晶構造のオーステナイト構造(相)で構成されており、非磁性であり、主に冷間加工によって強化できます(磁性が生じる場合もあります)。米国鉄鋼協会 (AISI) は、これらを 200 および 300 シリーズの番号 (304 など) で指定します。

フェライト系ステンレス鋼。

マトリックスは主に体心立方晶構造のフェライト構造(相)で構成されており、磁性があり、一般に熱処理によって硬化することはできませんが、冷間加工によってわずかに強化することができます。AISI の指定は 430 および 446 です。 。

マルテンサイト系ステンレス鋼。

マトリックスは主に磁性を有するマルテンサイト組織(体心立方晶または立方晶)で構成されており、熱処理により機械的性質を調整することができます。 AISI の指定は 410、420、および 440 です。マルテンサイト系ステンレス鋼は高温ではオーステナイト構造を持ち、適切な速度で室温まで冷却されると、オーステナイト構造はマルテンサイトに変態 (つまり硬化) する可能性があります。

オーステナイト系フェライト系(二相)ステンレス鋼。

マトリックスはオーステナイト構造とフェライト構造の両方を持ち、副次相の含有量は一般に 15% を超えます。磁性があるため冷間加工により強化可能です。 329 は典型的な二相ステンレス鋼です。二相鋼はオーステナイト系ステンレス鋼と比較して強度が高く、粒界腐食、応力腐食割れ、孔食に対する耐性が大幅に向上しています。

析出硬化型ステンレス鋼。

マトリックスは主にオーステナイトまたはマルテンサイト構造で構成されており、析出硬化処理によって硬化できます。 AISI では、これらを 630 などの 600 番台の番号で指定します。これは 17-4PH です。

一般に、一部の合金を除き、オーステナイト系ステンレス鋼は耐食性に優れています。腐食性の低い環境では、フェライト系ステンレス鋼が使用できます。軽度の腐食環境において、高い強度や硬度が必要な場合には、マルテンサイト系ステンレス鋼や析出硬化系ステンレス鋼を採用できます。

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